クルーズの船酔い(起きる仕組みと対策)
大きなクルーズ船は揺れを抑える装置を積んでいますが、天候によっては揺れます。このページでは、医師会と船会社の公式の説明をもとに、船酔いが起きる仕組みと、乗る前にできることをまとめました。体質や持病、薬のことは医師か薬剤師に相談してください。
- 船酔いは、目からの情報と耳の奥の揺れの感覚が食い違うと起きる、と説明されています(感覚混乱説・大阪府医師会)。
- 大きな船も揺れないわけではありません。飛鳥・プリンセスとも、揺れを抑える装置(フィン・スタビライザー)を積んでいると公式に書いたうえで、天候によっては揺れると案内しています。
- 酔い止めは乗る前に医師か薬剤師に相談して用意する。船内で処方を受けるには、船医の診察が要り有料です(飛鳥の案内)。
どうして酔うのか

大阪府医師会は、乗り物酔いの原因はまだはっきり分かっていないとしたうえで、「感覚混乱説」で説明しています。目から入る景色の情報と、耳の奥(内耳)が感じる揺れの情報が、これまでの経験と食い違ったときに酔いを感じる、という考え方です。
船室の中で本やスマートフォンを見ていると、目は「止まっている」と感じ、耳は「揺れている」と感じます。この食い違いが大きいほど酔いやすい、と考えると対策の意味が分かりやすくなります。
大きな船でも揺れる?
クルーズ船は、船体の横から翼のような板を出して横揺れを抑える装置を持っています。飛鳥クルーズは、揺れが抑えられるよう設計されているものの天候によっては揺れを感じることがある、と案内しています。プリンセス・クルーズも全ての船に横揺れ防止装置があると書いたうえで、船酔いが心配な人には酔い止めの持参を勧めています。
つまり、船会社自身が「揺れる日もある」と案内しているということです。外洋を何日も走る区間や、冬の海を渡る航路では、とくに準備しておくと安心です。
乗る前にできること
- 前の晩によく眠る。大阪府医師会は、睡眠を十分にとって体調を整えることを挙げています。
- 酔い止めを用意するなら、乗る前に相談する。長野県医師会は、酔い止めの薬が必要なときは医師に相談するよう書いています。市販の薬にも眠気が出るものがあるので、薬局で薬剤師に、ふだん飲んでいる薬と一緒に相談してください。
- 部屋の位置を考える。船は前後の端ほど上下の揺れが大きく、真ん中ほど小さいとされます。部屋の位置は客室の選び方で説明しています。
乗ってから気分が悪くなったら
- 遠くを見る。大阪府医師会は、近くを見ずに遠くの景色を眺めることを勧めています。甲板に出て水平線を見ると、目と耳の情報がそろいやすくなります。
- 船の医務室を使う。多くのクルーズ船には医務室があり、船医がいます。ただし飛鳥の案内では、船内で酔い止めを処方してもらうには診察が必要で有料、船内の診療所では健康保険の保険診療は受けられない、とされています。
- 無理に食べない・飲みすぎない。体調が戻るまでは軽めにします。
よく出る心配
「一度酔ったら旅の間ずっと酔うのでは」と心配する人もいますが、揺れ方は日によって、航路の区間によって違います。初めての人は、内海や港の近くを走る日本発着の短いクルーズで、自分が船に合うかを試すのも一つの方法です。
よく出る疑問
大きなクルーズ船でも船酔いしますか?
揺れを抑える装置はありますが、船会社の公式の案内でも、天候によっては揺れを感じることがあるとされています。
船の中で酔い止めはもらえますか?
飛鳥クルーズの案内では、船内で酔い止めを処方してもらうには船医の診察が必要で、有料です。持病がある人や薬を飲んでいる人は、乗る前に医師か薬剤師に相談して用意しておくと安心です。
- 大阪府医師会「乗り物酔い」(令和6年8月更新)(2026年10月21日に確認)
- 長野県医師会「乗り物酔い」(2018年5月1日)(2026年10月21日に確認)
- 飛鳥クルーズ「船内生活についてのよくあるご質問」(2026年10月21日に確認)
- プリンセス・クルーズ「よくあるご質問(船内)」(2026年10月21日に確認)
料金・日程・寄港地は、各ページに書いた確認日の時点で各船会社の公式サイトに出ていたものです。料金は改定・割引・燃油の加算で変わります。申し込む前に、必ず船会社か旅行会社の最新の案内で確かめてください。当サイトはクルーズの販売・予約の取り次ぎをしておらず、船会社・旅行会社から紹介料を受け取っていません。