クルーズの取消料(キャンセル料)と旅行保険

クルーズ船.com編集部|内容の確認日 2026-10-21

クルーズは代金が大きく、出発のかなり前から取消料がかかることがあります。このページでは、国の標準旅行業約款の決まりと、船会社が公式に出している取消料の例、海外で病気になったときのための保険の考え方をまとめました。率はその船会社・その時点の例で、申し込む便の旅行条件書が優先します。

要点
  • 船を使う旅行の取消料は、国の標準の表ではなく「その船の取消料の規定」で決まります。標準旅行業約款にそう書かれています。
  • 例:プリンセス・クルーズの日本でのご予約は、出発の90日以上前は無料、89〜57日前は予約金相当、56〜29日前は総代金の50%、28〜15日前は75%、14日前以降は100%です(2026年10月21日時点・公式)。
  • 海外旅行保険は、外務省が加入を勧めています。海外の病院でICUに入ると数千万円になった例も紹介されています。

取消料は誰が決める?

船室の机で、カレンダーと書類を見比べる2匹のマスコットの絵
イメージ画像(AIで作成・実物ではありません)

旅行会社との契約の決まりの元になるのが、観光庁と消費者庁が定める「標準旅行業約款」です。2026年4月1日から適用されている版でも、国内の貸切の船や、日本を出るときと帰るときに船を使う海外旅行については、取消料を「当該船舶に係る取消料の規定によります」としています。

そのため、クルーズの取消料は、ふつうのパッケージ旅行の「20日前から20%」といった表とは違う日数・率になることがあります。また、飛行機で海外へ行って3泊以上のクルーズに乗る旅行(フライ&クルーズ)には、旅行会社ごとに別の取消料を定める仕組みもあります。

船会社の取消料の例(2026年10月時点・公式)

いつ取り消すか(出発日の前日から数えて)プリンセス・クルーズ(日本でのご予約)
90日以上前無料
89日〜57日前予約金相当
56日〜29日前総代金の50%
28日〜15日前総代金の75%
14日前以降総代金の100%

プリンセスは、同じ部屋の3人目・4人目を含む全員に取消料がかかる、とも書いています。ほかの船会社も、長い航海ほど早い時期から取消料がかかる作りの旅行条件を出しています。申し込む前に、その便の旅行条件書の取消料の表を必ず読んでください。

なぜ旅行保険が要るのか

外務省の海外安全ホームページは、海外旅行保険に入っておくことを勧めています。海外の病院の治療費は高く、外務省の「海外邦人事件簿」では、病気でハワイの病院のICUで治療を受けて3800万円かかった例が紹介されています。クレジットカードに付いている保険は、上限が数百万円ほどのことが多いとも書かれています。

船の上も同じです。飛鳥の案内では、船内の診療所では健康保険の保険診療は受けられないとされています。プリンセス・クルーズも、日本での予約では船会社が手配する保険はなく、日本の海外旅行傷害保険への加入を勧めています。

保険で確かめたい点

世界一周クルーズなど長い航海では、全期間の保険への加入を参加の条件にしている便もあります。

出発前に登録しておくと安心なもの

外務省の「たびレジ」に旅程を登録すると、寄港する国の在外公館から緊急の連絡メールなどが届きます。寄港地が多いクルーズでは、立ち寄る国をまとめて登録しておくと役立ちます。

予約サイトで申し込むときの注意

国民生活センターは、ネットで予約した旅行の相談が2022年度に4,488件あったとしています。「キャンセル料が100%かかる」条件の予約は、取り消しても返金されないと注意しています。安さだけで選ばず、取消料の条件と、どの会社と契約するのかを確かめてから申し込んでください。

よく出る疑問

クルーズのキャンセル料はいつからかかりますか?

船会社とその便の旅行条件で決まります。例えばプリンセス・クルーズの日本でのご予約は、出発の前日から数えて89日前から取消料がかかります(2026年10月21日時点・公式)。

クルーズに海外旅行保険は必要ですか?

外務省は海外旅行保険への加入を勧めています。船内の診療所では健康保険の保険診療が受けられないと案内している船会社もあります。

出典(編集部が原文を読んだ公式の表示・公的な資料)
  1. 観光庁・消費者庁「標準旅行業約款」(令和8年3月9日改正・令和8年4月1日から適用)(2026年10月21日に確認)
  2. 観光庁「フライ&クルーズ旅行に係る取消料について」(2026年10月21日に確認)
  3. プリンセス・クルーズ「よくあるご質問(ご予約)」(2026年10月21日に確認)
  4. 外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のおすすめ」(2026年10月21日に確認)
  5. 外務省 海外安全ホームページ「海外邦人事件簿 Vol.64」(2026年10月21日に確認)
  6. 飛鳥クルーズ「船内生活についてのよくあるご質問」(2026年10月21日に確認)
  7. 外務省「たびレジ」(2026年10月21日に確認)
  8. 国民生活センター「ネット予約の旅行トラブル」(2023年9月20日)(2026年10月21日に確認)

料金・日程・寄港地は、各ページに書いた確認日の時点で各船会社の公式サイトに出ていたものです。料金は改定・割引・燃油の加算で変わります。申し込む前に、必ず船会社か旅行会社の最新の案内で確かめてください。当サイトはクルーズの販売・予約の取り次ぎをしておらず、船会社・旅行会社から紹介料を受け取っていません。

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